
春のお彼岸に実家へ帰らなかったのが後ろめたくて気がかりだった。
急に母に逢いたくなり、電車の時間も調べないで上野駅に向かった。が、案の定良い時間の電車が無かった(;_;)
いつものん気な私の性格。
日曜日ともあつて普通電車のわりに乗客が多い。登山姿の人たちも見られる。
ああ(;_;)田舎方面だから・・ネ
私は車窓から見える景色を眺めるのが大好き。車の時もそう。今の季節を実感できるから。
終点間際に黄色一色の景色が飛び込んで来た。
うわっ、菜の花畑だ~!
とっても綺麗~!
写真撮りた~い!
ああ、でも車じゃないと行かれない~(;_;)
駅からタクシーで実家へ向かった。15分くらいの道のりだ。
母はご近所のババたちとコーシータイムしていた。私が生まれる前からの付き合いだ。
あんなに遺影を飾るのを嫌がっていた母だけれど三回忌を過ぎてからちゃんと仏壇に写真を納めてくれた。
お線香の香りが心に染み入る。
父は一度、入院してからが体調を崩すきっかけとなって、それからは入退院の繰り返し。自宅にいる時は母がずっと介護していた。母がちょっとでも家にいないと寂しそうにしていた父だったから、晩年はずうっと母と二人きり。
父の介護ですっかり身体を痛めてしまった母は今は自由に歩く事ができない。
ご近所のババたちの家へ行く距離が歩く限度。
昔、食堂をしていた頃のシャンシャン働く母の雄姿を思い出してしまう。白衣と三角巾がよく似合っていた。
私達、兄弟の学資のため、生活のために身を粉にしてくれて働いてくれた。
弟が早退してくれたのであの車窓から見えた菜の花畑に連れていってもらった。弟よ、ありがとうね。
持ってきたデジカメで好きな放題、写真を撮る。ミツバチもあちこち飛び回り、モンシロチョウもひらひらやってきて春真っ盛りの様子(^^)
春だねぇ。
日帰りのつもりで来たけれど結局は一晩お泊まりして、母と長い時間一緒に過ごした。
昔は7人家族だったのに今は一人暮らしの母。
ごちゃごちゃと狭く感じたお茶の間が食事をするところでテレビを見るところだった。今は足もぶつからないおコタツが大きく感じる。古くて少し傾いでいる家だけれど私が産まれた大切な家。
父と母の子供に生まれて本当に良かったと思う。
不出来な娘でごめんね。
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